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暗い実

毒の水で育った花はやはり
毒の実を結ぶだろう
誰にも触れられず
ただ堕ちていくだけの

砂漠のような風に
乾かされながら
蒼褪めた優しさに
すり潰されながら

仄暗い部屋の底に咲いた
一輪の泣き声 暗い実
誰にも触れられず
ただ堕ちていくだけの
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テーマ: 自作詩 | ジャンル: 小説・文学

夜が

月から 夜の雫が
ポトリと 私の手に

それは 手から手へ
野に山に 広がって

目に 星を宿し
すべてが無垢のように
夜が また来る
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雲の隙間を上手に通って
天使がダンスをしているよ
虹のたもとに座ってる
あの子も仲間に入れたげて

広い野原もお日様も
みんなみんな 君のもの

雨傘くるくる回したら
思い出ひとつぶ落っこちた
当たり前にならないように
ずっと祈っていたいよ

どんな歌を歌ったら
虹を越えて 届くかな
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一滴

容れ物は壊れている
注いだキャンティが
ああ 零れそう

心はどうして
こんなにも

擦れたスカートの裾
春の夜のざわめき
涙のように腕を伝う
一滴
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渡り鳥

小さな背中に
次の季節を背負って

君は渡ってきたのだろう
遠いどこかの国から

その場所に
幸せの種を蒔くといい
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溺れる

いつの間にか水かさも増して
人々は溺れた 無自覚なまま

当たり障りのない言葉の海と
張り付いた笑顔のような死体

箱舟は今日も来ない 明日も
人々は溺れた 無自覚なまま
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迷子

広すぎる道が
私を迷わせる

萎えた花々は
道標にもならず

靴紐も
結べないでいる
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空には何もないのに

どうして人は
空に憧れてしまうのだろう

空には何もないのに
ただただ
風と雲が戯れているだけなのに
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少年

少年は硝子を飲んだ
それから
ほんの少しの憎しみも

汚れた手足と
痩せた言葉の数々
どれだけ夜が明けても
胸の嵐は治まらない

少年は硝子を飲んだ
もう誰も
許さないように
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24歳

血の色も虚ろなまま
天井だけが回っている

ほんの少し 泣き言を
聞いてほしかっただけ

繭の中は空っぽだった
24歳の春も終わる
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Am

胸の穴に
感情の弦を張る

あなたの指が
それらを爪弾いて

私は
ブルースを歌おう
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何の躊躇いもなく殺されてしまうような虻の為に
幼子が祈りを捧げている

柔らかい日差しが窓から飛び込んでくる午後
世界はゆっくりと沈んでいった
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スノードロップ

雪の夜道
足跡はそこで途絶えた

横たわる小さな命を
そっと抱きしめて

希望は下を向いている
他には何もない
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