2009-07

ルーシー

胸に手をおいて
祈るように眠る

もしも神様が
許してくれなくても

もしも明日に
裏切られたとしても

私が私で
いられるように


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野良

そいつは野良のくせに
立派な首輪をしてやがる
見捨てられた街角の
ありふれた残骸だ

生ゴミを漁るような毎日に
意味なんて求めない
月明かりに照らされながら
自嘲気味に笑ってる

「糞みたいな夜だ、
君もそう思うだろう?」

そんな事はない、って
言いかけてやめた
確かにその日は
糞みたいな夜だったんだ

孤独

突然、殴るような音がする
カミナリだ
読みかけの本を伏せて
空を睨み付ける

雨音は激しくなって
蛍光灯は眩しすぎる
孤独にまみれて死んだ
老人のような気持ち

今 誰かが
とても大切な事を
言ってた気がする

一瞬、目がくらむ
数秒遅れの雷鳴
薄紫色の空
地平線上には何も無い

一等星

六月の夕闇
目を凝らして星を探す
南の空では
麦星が輝いている

もしかしたら僕たちは
上手くやれるのかも知れない

どうしたって
祈ってしまうような夜
どうか明日も
晴れますように


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暗い車

暗い車を転がして
自分を探しに行こうじゃない

暗い車は4人乗り
皆で仲良く行こうじゃない

誰も何も拒否しない
黒い 怖い 暗い 車
何人乗っても壊れない
黒い 怖い 暗い 車

暗い車に目張りして
そこから愛が漏れないように

暗い車も歌うんだ
ブルン ブルルン
ブルブルルン

向こう岸まで2時間半
黒い 怖い 暗い 車
優しい夢も見れるかな
黒い 怖い 暗い 車

彼女の恋は

彼女の恋は
いつも失敗に終わる

彼女自身が
そう願ってるみたいに

曲がり角

ブーゲンビレアの角を曲がって
そこでもうお終いだ
さようならを言う口もつぐんで
振り返る事も無い

全部が全部 夢ならいいのに
君も、君の事も


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喪失

夜が月を削ぎ落としていく
ミモザの木が揺れて
汚れた花は零れ落ちる

天井には暗号が隠されている

私がそれを
読み解く間に

あなたは私の
秘密を暴いてしまう

心を失くしたヨダカは
どこまで飛んでいけるのだろう
風が唸りをあげて
言いたいことも思い出せない

ジャーキング

今の自分を信じるな

奴はきっと
お前を裏切る


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青空

愛し合うようには出来ていないのに

憎しみ合っていては生きていけない

まあるい世界の片隅で
四角く寄り添う恋人たち

気持ちいいくらいの青空

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